フレーズサンプリングでコラージュざんまい【その①イメージ&基本パターン】

作曲・音楽理論

作曲の技法は色々とあるので、どれを使えば良いか迷ってしまうことはありませんか?

自分に合った、得意な方法を見つけるのが一番ですが、それ以外にもできるだけ多くの手法を身につけて、その時々で使い分けられるようにした方が絶対に有利です。

そんなわけで、今回はGroove Agentというプラグインを使って、フレーズサンプリングを多用したコラージュ作品に挑戦してみたいと思います。

感覚勝負の部分が多く、理屈で説明するのは難しいのですが、実際に作業を進めながら解説するので、参考にしていただけたら幸いです。

前回の作曲の記事でも説明した、「決めやすいところから決めていく」という考え方は、どんな技法を使っても僕の中では基本の中の基本となっています。

Groove Agentについて

作曲の作業に入る前に、今回メインで使用したプラグインについて、簡単に説明しておきます。

Steinberg社のGroove Agentは、約30GBのサンプルとMIDIデータを含むドラム音源で、アコースティック系はもちろんのこと、エレクトロニック系ドラムやエスニックパーカッションなど幅広い音色をカバーしています。

さらに、パッドサンプラーのようなインターフェイスで直感的に使いやすく、今回のようにフレーズサンプリングで作曲する場合にも最適です。

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この使い勝手の良さが、購入の決め手となりました。

お値段的にもリーズナブルで、使い道も幅広いので、持っていて損はないプラグインだと思います。

イメージをつくる

今回も、イメージをつくるところから始めます。

思い浮かんだのが、「なぜだか理由はわからないが、全てがうまくいく1日」というものです。

その様子がスクリーンに映し出されて、自分はそれを冷静に客観的に観ている、という光景を想像しました。

これだけ聞いても、何の事だかさっぱり訳がわからないかもしれませんが、僕の中では、しっかりと映像が見えています。

曲自体がちょっと抽象的な方向に行きそうな気がしたので、イメージも若干シュールな雰囲気です。

全体的にクールな雰囲気が漂っていれば良いかな、と思いました。

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いろいろと妄想していると、ワクワクしてきます。

基本パターンをつくる

基本パターンをつくるための、サンプリング素材を選択していきます。

まず、BPM=122に設定しました。

次に、シンセの音色で、「シークエンス系の面白いものがないかな?」と、Logic付属のAlchemyという音源のライブラリーを物色していたら、イメージにぴったりのものが見つかりました。

これは、1音長押ししているだけで、このようなアルペジオのパターンが生成されます。

もう一つ、これもLogic付属のループ集から、オルガンのリフを選びました。

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Logic付属の音源って、優秀ですよね。

このふたつをGroove Agentに取り込みます。

オーディオファイルをパッドにドラッグ&ドロップするだけなので、とても簡単です。

サンプルを同時に再生すると、このようになります。

とても良い感じです。

これだけで一曲できてしまいそうな予感がします。

ドラムも、Logicのループからふたつ選んで仕込みました。

です。

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ほとんど同じパターンですが、バリエーションをつけるためには必要です。

ショット毎にスライスしたものも、別につくっておきます。

このスライスの作業も、Groove Agentで自動でできるので、手間が掛かりません。

後々、何かちょっと足したいと思った時に重宝しそうです。

ベースは、打ち込んだものをサンプリングして、2種類用意しました。

割と通常のパターン

と、サブベースのような思いっきりフィルターを効かせたパターンです。

これらは、別々に使うところと、同時に使うところがあります。

これらを組み合わせて、アクセントのシンセを加え、基本パターンが出来上がりました。

通して聴いてみると、こんな感じになります。

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なかなかタイトで、クールなイメージになったと思います。

まとめ

イメージづくりと、基本パターンまで、作曲の作業を進めてみました。

僕は普段からあまり難しく考えすぎないようにしているのですが、特にコラージュ作品では、とにかく思いついたままやってみて、「何かピンとくるものがあったら採用する」というスタンスで良いと思っています。

最初のうちはスムーズに作業を進めることは難しいかもしれませんが、慣れると次第にスラスラと勝手に手が動くようになります。

焦る必要は全くないので、じっくり落ち着いて、楽しんで取り組むのが良いと思います。

CnZ
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次回もお楽しみに。